ラストシーンを中心に振り返って

最終回の記事へのコメントを読ませていただいて、また新たな見方や的確な表現を教えていただき感動してます。ありがとうございます。読みながらまたシーンを思い返して泣きそうになってしまいました。

全話ダビングはしてあるけど、加えて真島バージョンDVDを作成。改めて真島と芽衣子のシーンを見ると、なんて濃密な日々だったのかがわかります。抱きしめる以上のことは何もしていないのに、交わる視線や二人のかもし出す空気感が、なんとも言えず恋に落ちていく二人でした。最初は芽衣子の子供っぽさが鼻についていましたが、今となっては許せてしまう。現金でごめんなさい。
玉木宏演じる真島拓朗は、玉木が本来持っている魅力(チャームポイント)と才能(スキル)と素質(ポテンシャル)を初めて存分に発揮できた画期的な役だったと思う。これまでも真島的な断片は様々な役で見てきたので、本来の玉木はこれくらい演じてくれるに違いないと思ってました。それを一気に見させていただいたのですから、このドラマを作ってくれた製作陣には感謝でいっぱいです。
真島の持つ野性味、孤高、男の色気、凄み、優しさ、哀感…書き切れないくらい魅力あふれる人物でした。これくらい演じると思っていたと先に書きましたが、想像を上回る演技もたくさん見せてくれて、玉木くん、本当に巧くなったなぁとしみじみ実感してます。一言で言えば、大人の余裕を感じさせた。ただ振り向くだけ、とか、背中を見せるだけ、とか、立ち尽くすだけ、とかの立ち振る舞いひとつひとつにしっかり大人の男の余裕が感じられるんです。余裕は色気に通じるのか、だからこそ半端無い男臭さがにじみ出てくるのでしょうか。色気とともに、玉木を語る上で欠かせないのが「悲哀のある目」それから「凄みのある強い目」これらをたくさん堪能できたのが本当に幸せでした。

で、最終回のキスシーンについて。ドラマを見ている最中は、「早くキスくらいしなよ〜、どうせきっと最終回のラストでするんだろうけど」とか思ってましたが、まさか最初で最後のキスになるとは。しかも生死を賭けたある意味壮絶なキスであるにも関わらず、あれほど静かで美しく、慈愛に満ちた優しいキスになるとは。そのように持っていった玉木宏の技量に改めて恐れ入ってます。
“死んでしまってからのキス”で最初に連想したのは、山口百恵三浦友和の「赤い疑惑」のラストシーンでした。あれも不治の病に加えて異母兄妹という悲恋でしたが、三浦友和が抱きかかえた山口百恵にそっと控えめに口付ける仕草と抱きかかえ方のアングルが似てる気がします。あいまいな記憶ですが、かなり子供心にドキドキしたものです。
なんか中途半端な感想の終わり方だな。時間切れなので余裕があったら追記するかも(笑)