SPEC〜結〜漸ノ篇、爻ノ篇

ついに完結。感慨深い。ドラマは好きだったけど、映画第一弾の「〜天〜」は見に行ってない。その程度のライトファンでした。が、TBSでドラマとSPドラマ2作、映画「〜天〜」を一挙放送してくれたのを全部見たら、我慢できなくなって!!前後編とも、早々に見てきました。
シリーズ終わって、つくづく思うのは、戸田恵梨香は当麻をやってる時が一番可愛く見える。痩せぎすの体にボサ髪の変人の天才、なのにめっちゃ男前なのだ。加瀬亮は瀬文の時が一番かっこいい。丸刈りなのに不思議〜。色素の薄い目の表情がすごく印象的。体力バカの脳筋ヤロウなのに、ドラマ当時からのさりげなく当麻を守る姿勢に、どんだけキュンキュンしたことか。恋愛を直接絡めず、しかしお互いの信頼関係と息の合った言動は、ある意味究極のコンビでしたね。そんな二人の関係性がすごく好みだった。


映画の感想、主に爻ノ篇(ネタバレ全開注意!)





…一言で言うと、壮絶!もうそれしかない。
CGが凄かったなぁ。邦画ではかなり頑張った部類では?音楽の良さ、スタイリッシュな映像は素晴らしかった。エグさもシリーズ最高級だった。
でも、どう評価していいかわからない。この終わり方しかなかったのだとは理解できるけど、受け入れたくはないのだよ…
どっちかというと「漸ノ篇」の方が動きがあって面白かった。泣けた。野々村さん〜。・゚・(ノД`)・゚・。 
漸ノ篇を見た時は、ほとんど話進んでないじゃんと思ったけど、爻の篇では後半はほぼ精神世界的だったね。難しくて一度では理解できない。見逃したシーンもたくさんあるのに唖然。ラスト、渋谷の町を二人が歩くシーン?見逃した(泣)もう一回見たい。
歴代ホルダー達が勢ぞろいなのは嬉しかったけど、もう少し活躍してくれると思ったのになぁ。あくまでも個人的な好みでいうと、セカイと潤は、もう少し別のキャストで見たかった。でも一般的には悪くなかったとは思う。


当麻が「瀬文さん!!!」と絶叫したのには鳥肌が立った。自分を撃ってほしくて瀬文を求める当麻。『天』で、「オレにお前は殺せない」と言っていたそして瀬文に。そして瀬文はついにそれを受け入れる。当麻を見つめる目が、悲痛と情に満ちていて。あれはちょっと忘れられない。
「来世で会おう」
「ちっす」
きつい…きつかったよう。痛ましすぎて涙も出なかった。
双子のパラドックス?平行世界?瀬文だけが記憶を引き継いだのか…。切ない。
当麻浮遊シーンで、佐野元春の歌声が流れたのが一番涙腺にきたなぁ。お父さん〜。・゚・(ノД`)・゚・。 
そして、空中を浮遊する当麻を瀬文が掴み、当麻が実体化したシーン。ものすごく綺麗だった。これでもかというほどキツい展開のオンパレードだったこの映画の、最後に見せてくれた唯一の救いのシーン。


終わってしまって、ただただ淋しい。
エンディングではドラマの主題曲、THE RICECOOKERS『波のゆくさき』で聴きたかったなぁ。
サッカー日本代表のユニフォームのヤタガラスを見るとSPEC思い出しちゃうよ。