ザ・万遊記、民王

ザ・万遊記

ザ・万遊記

タイトルからわかるように、紀行文が多いです。海外のサッカー観戦など、自分的にタイムリーで楽しめたし、最近行ったばかりの草津とか出てきて楽しかった。冒頭から「鹿男あをによし」打ち上げネタが出てきたのにはニヤニヤ。玉木宏ファンもぜひ!
民王

民王

政治小説版「パパとムスメの7日間」みたいな感じ?この作品では、入れ替わったのは「首相とムスコ」だけどね。いやー、文字通り面白かったです。今までの池井戸潤氏の作品とは一線を画す、肩の力の抜けた痛快エンタメ小説ですね。
少々荒っぽい荒唐無稽なSFファンタジーめいた設定だけど、そういったアラはどうでもいいと感じるほどに、今の日本の政治に対して言いたいことはっきり言ってくれてるトコロが好きだ。こういう風にテーマがはっきりしている作品って、ストーリーやリアリティの瑣末な欠点はどうでもよくなっちゃうね。むしろ、言いたいことを言うために無理やりな設定を押し通したともいう。…なんか書いてて「ギルティ」を連想しちゃっじゃないの。「ギルティ」もそういった愛の感じられる作品でしたもの。