かのこちゃんとマドレーヌ婦人

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

鹿男あをによし」以来すっかりファンになってしまった万城目学。この作品はブックレビューで高評価ばっかりなのが気になって気になって仕方なかった作品。やっと読めました。
いかん、これはヤバイ。ネコとか犬とか、少女のけなげさとか。だめだ、こういうのには弱い。どうだ、泣いてくれーっていう筆致じゃないのがまた憎い。あくまでもさわやかで淡々としてる。大袈裟じゃない。ほどよいあっさり加減。クールです。だからこそ余計に琴線にふれるんだ。後半は泣きっぱなしだった。年だなぁ…。
ヤングアダルト向けのようだが、けして単純ではない。万城目さんらしいファンタジーな仕掛けも効いているし、構成がけっこう凝っているのでそういう部分でも読み応えを感じた。

ちなみに、お父さんは××なので、すっかり△△で読んでしまったよ。感動した。