小栗旬のオールナイトニッポン(2009.4.22)

これは本当に楽しみだった。小栗くんとの共演は今までほぼゼロだったのに、いきなりのガッツリ対談!いやー、夢のような企画でした。ファンになってすぐの頃買ったCubで、小栗くんと買い物に行ったりしてたっぽいことが書いてあったのに、その後一切二人の付き合いに関しては情報が聞こえてこなかったので、どうなってるんだろうなーと、ずっと思ってた。そしたらやはり、あの頃を最後に、ほぼ会ってなかったんですね。6年ぶりくらいって言ってたっけ。でも、小栗くんが玉木くんのことをアニキと呼べる存在と言ってくれてたのはキュンときた。そんな“弟キャラ”も駆使しつつ、最初から最後までゲストである玉木くんのことを大切にもてなしてくれていた。その素晴らしいホストぶりに小栗くんの好感度一気にUP。大人ですね。さすがです。
正直もっとぶっちゃけトーク炸裂かと思ってたけど、最初はあまりのひさしぶりさに、思わず小栗君は人見知りしてしまったそうで。急の玉木ゲストということでびっくりしたそうで。途中からは舞台とドラマの違いに関する話や、発声と滑舌をもう一回基礎からやらないとって話や、はたまた、この仕事をし続けててキツイなと思う時の話など、とても興味深かった。
テーマを背負った役が増えてきて、「俺はちょっと折れかかった時期があって。毎回『結果出せー』『ちゃんとやれー』、見ている人たちも『今度はどんな作品になってるんだー』。それにもうなんか押しつぶされそうになった瞬間が、去年なんかちょっと一回あって。そんとき俺、自分ってこんなに弱いんだなあって思ったときがあったんだけど。今はすごい前向きなんですけど。だからみんなどういう風にそれを乗り越えてってるのかなぁ?とかいうのは興味がある」と、小栗くん。
「確かに、こんな話はなかなかしないからねぇ。だから人はほんとにどうなってるんだろうなぁとは思うけど、でもやっぱすごい孤独を感じる時がよくあるというか、でもそれと向き合わなきゃいけないんだなっていうのが。確かにプレッシャーにもやっぱすごく押しつぶされそうな時もあるけど、『ヤバイヤバイ』と思ったらどんどんヤバくなるじゃん。気の持ちようってのもあるだろうし、ま、今までなんとかなったんだから大丈夫だろうと思うしかないというか、そう思ってるかなぁ」と、玉木くん。
この二人の発言聞いてて、鳥肌というか、胸がつまりそうになっちゃった。みんな必死で走り続けてるのね。小栗くんの『情熱大陸』見たけど、半端ないくらいのハードスケだったもんねぇ。特に小栗くんや玉木くんは、同じような時期に主役を張る立場になり、一層のプレッシャーを浴びることになった。そんな小栗くんが玉木くんにその辺を聞いてみたいというというのは、よくぞ突っ込んでくれたと思った。が、しかし、玉木くんの言葉は、本音というよりかは、そう自分に言い聞かせている言葉のようでもあり。本音の本音はオブラートに包んでしまっているようでもあり。それがまた、一層この世界の厳しさを表しているかのようで。まぁ、程度の差はあれ、どんな社会でも厳しいものはあるので、向上心を持ち続けたいならば、玉木くんの心の持ちようのくだりは普遍的に参考になりますよね。
まったりとした中にもどこか緊張感漂う二人。いろんな意味でギリギリ感のある対談だったのではないかなぁ〜と、勝手に邪推しております。同業者ゆえの、ぶっちゃけるにぶっちゃけられないものがあるに違いない。ホント、思った以上に大人な反応な二人でしたが、いやぁ〜、二人ともしみじみ良い声だった。お互いに、しゃべりすぎず、朴訥とした雰囲気なのも男っぽくて良かったな。大人の男ふたりって感じで、とても貴重な二時間でした。