VOICE、その他新ドラマ

うーん、終わってみるとけっこう面白かったんだけど、前半は地味すぎて眠くなっちゃったなぁ。予備知識あまり入れないでいたもので、こんなに地味な作りだとは思わなかった。ガリレオの学生版って感じもしたし、私の好きなスケルトン探偵シリーズみたいな話で、推理自体は面白い。けど、そもそもゼミの学生が推理していく必要性があまり感じられないのがツライ。学生が趣味で推理していく・・悪く言えば、道楽探偵モノみたいな感じがしてちょっと役者が気の毒。法医学ゼミの描き方も中途半端だし、医学生が求められもしないのに勝手に関係者に会いに行ったり、謎解きを披露してしまうあたりが危なっかしくて心配になってしまう。事件性、プライバシー、人権的に、もっと慎重にならなくていいのか?自分がもしこの事件の関係者だったら、医学生から真相を聞かされたくないぞ。しかも、ドラマの時間軸では、あの時点でどれだけ真相に信憑性があったか疑問だったはず。それに、真相がトラウマが残りそうな事実だっただけに、あっさり終わられちゃっていたのがまたストレスたまる。うーん、事件の重さと医学生達の軽さとのギャップに違和感を感じる。題材的には、NHKでやってた「ジャッジ」並みの主人公の悩み方、慎重さ、重さが描かれても良さそうに思えるのだが、考えすぎかな?解剖で判明した事実によって裁判や犯人逮捕に発展でもすれば、また話は違ってくるのかな。もっとストーリーに警察が関わってくればしっかりとつじつまの合うドラマになりそうなのに、あの5人プラス先生方だけでは、ストーリーにリアル感が出ず、こじんまりしてしまいそう。2話以降は、お子ちゃまの謎解きごっこから脱却しているのを希望。
ドラマ中、一番盛り上がったのが、瑛太の小さい頃を演じたのが与六だったこと!与六の可愛さには家族中メロメロでしたから、登場したときには大騒ぎでした。
ギラギラの秀吉こと佐藤智仁くんが今回もいい味出してた。骨太でワイルドで好きっす。遠藤雄弥との凸凹コンビぶりが笑えました。笑えるシーンってこの二人だけだもんねー。
瑛太は相変わらず。てか、いまいち個性が感じられない役柄なので感想もまだないです。生田くんもこれからに期待って感じかな?矢田、石原の女優陣がちょっと苦手なのでちょっと困る。
1話完結なのはいいんだけど、あのまったりした作り方だと、次も絶対見なくてはって気にならないかもしれないなぁ。まぁ見ますけど。

次も見たいって点では、「トライアングル」の方が面白かったかも。豪華な俳優陣がどんな役柄でそんな演技を見せてくれるのか、それだけでも充分楽しめる。謎の部分がもう少し面白みがあるといいんだけどなぁ。
また、「ありふれた奇跡」が意外に面白かった。「星ひとつの夜」を思い出させる独特のテンポ、台詞。もともと山田作品は苦手だと思っていたのだが、緊張感のある不思議な吸引力があって、1時間飽きずに見られた。加瀬亮さんがなかなか素敵な鼻の持ち主ということに初めて気がつきました。
今のところ、今期クールのドラマでは、ありふれた奇跡>トライアングル>VOICE。