#42息子の死

今日の勝さんと天璋院の会話を聞いて、この大河はひょっとして大人向けではないのかも、と勘ぐってしまった。徳川家の、そして日本の行く末を、なんて判りやすい言葉で、かんで含めるような物言いで表現されていることだろう。似たような軽めテイスト気味だった「功名が辻」も「新選組!」もここまで簡易じゃなかったよな。締める所はしっかり締めた脚本だったからこそ、コミカルな部分もメリハリが出たというもの。『篤姫』がここまで重厚さを排除していく姿勢だとはねぇ。でも、お近さんと帯刀のやりとりは、それはそれで面白かったです。
さーて、いよいよ龍馬とお龍の薩摩行きです。瑛太小松とのシーンもいっぱい。こうして瑛太玉木のツーショットを見ていると、二人がキャスティングされた理由がなんとなく納得できる。小松役の瑛太は大きいので、大きい人として知られる龍馬には瑛太に負けないくらいの身長の役者でないとさまにならないし、同年齢にも見えなくてはならない。真面目VS奔放の対比もきちんと演技できる役者でなくてはならない。この二人は『のだめ』の時とは役柄がたまたま反対になっているが、二人ともシリアス、コミカル、どっちもしっかりこなせる役者なんだなぁと、今更ですが再認識しました。
松屋敷に到着早々、逃げるように席をはずす帯刀に続いて、にっと笑い、やはりそそくさと帯刀の後を追うように中座する龍馬が良かったです。男達って困ったもんだよなーってのが垣間見えてナイスでした。温泉シーンも良かった。ま、特に浴衣姿の龍馬の腰に、目が釘付けになってしまいましたけども!まだ1回しか見てないけど、なかなか浴衣の着こなしもかっこよかったよね?