鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

万城目学さんのデビュー作。実に半年待った。やっと順番来ました。期待と評判にたがわず面白かったです。

「京大青竜会」なる怪しげなサークルに勧誘された主人公が、「ホルモー」という謎の競技を通じて経験する2年間の青春と恋愛を描いた作品。(wikiより)

いやー良質のエンターテインメント作品ですね。陰陽道をモチーフにした奇抜な設定で、よくこんなこと考え付いたなーと感心してしまう。これといい「鹿男あをによし」といい、常人が思いつかないようなファンタジーを、時にテンポ良く、でも全体的には「まったりと」(褒めている)独特の味のあるテンポで描くセンスの良さには脱帽です。そして、大真面目にコミカルなんだよね〜。吹き出してしまうシーンも数ヶ所。いやほんと、楽しいです。
これも映画化されるんですね。記事はこちら。
主人公は山田孝之か〜。原作では主人公の顔や姿に関しての記述は無いので、誰が来ても違和感は少ないかと思いますが、山田くんか〜。自分的に得意とは言えない俳優さんですが、上手い方なのでOKではないでしょうか。
お気に入りキャラだった「凡ちゃん」こと楠木ふみは、なんと栗山千明！（こちら）
ひー！これはビックリ！栗山さんがやるならむしろ早良さんだろうと普通は思うのだろうが、無口で変人の理系京大生女子の凡ちゃんですから、ものすごく演じ甲斐があることでしょう。栗山さんの新境地になりそうで、俄然楽しみになってきました。写真を見てもなかなかの大変身です。おかっぱ鬘に眼鏡キャラって、「ただ君」あおいちゃんを思い出すね〜。他のキャストの名も挙がってますが、誰が誰かは何となく想像つきますね。

直近に森見登美彦の「太陽の塔」を読んだばかりなので、同じ京大生主人公なのには面くらったけど、カラーがずいぶん違うので助かりました。てか両者とも上手いし面白いっす。万城目さんの作品って、どーもどこか描き足らないような物足りなさを感じるのだけど、ジュブナイル的で、それはそれでいいんじゃないかって気もしてきた。大人もワクワクさせる青春ファンタジーって感じかな。
この勢いで続編というか番外編ぽい「ホルモー六景」も読みたくてたまらないが、これがまた半年先くらいになりそう・・。