Op.ローズダスト

Op.ローズダスト(上)

Op.ローズダスト(上)

Op.ローズダスト(下)

Op.ローズダスト(下)

はうーん、面白かったわ〜。やっぱり福井さん大好きだー!主役はまたしても、謎をたっぷり秘めた若い男とくたびれてるけどタフな中年男のコンビ。福井さんお得意のパターンですが、これがまたたまらんのだね。福井さんのダイスシリーズはこうでなくっちゃね。
今回の主な舞台はお台場臨海副都心。そこがテロの恐怖にさらされるという大変スリリングな展開です。ぶっちゃけ後半のカタストロフィーは物凄い。ここまで東京が痛めつけられ破壊される・・芯から震え上がるものがありました。
ストーリー的には、過去のダイスシリーズの方が正直面白いかもしれませんが、今回はいわゆる「キャラ萌え」してしまい、敵にも味方にも脇役にも、満遍なく感情移入してしまいました。
特に主人公の一人、丹原朋希が良い。「亡国のイージス」の如月行ほどのクールビューティさは感じられないものの、憎めない味出まくりです。究極の訓練を受けてきた大変優秀かつ強い人物であるにも関わらず、どこか弱っちくて、甘ちゃんで、ナイーブで、どことなくふわふわしてる感じが、たまらなく切なく、そして可愛い。1,100Pもあるにも関わらず、大半がアクション描写や硬派な国家論など、複雑な状況説明ばかりであり、人物描写はボリュームとしては少ないのだが、たまーに漏れ出す朋希の素の感情や行動にキュンキュンしてしまうのでした。
これもまたいずれ映像化されるかもしれないなあ。そしたら配役は誰になるんだろう?と、考えるのがまた楽しい。
朋希は、ちょっと若すぎるけど、岡田将生がイメージです。彼の端正かつ繊細な透明感あふれる顔立ちは、人形のような無表情さも、時折見せるハニカミも上手く表現できそうだ。戦闘時の油断の無い緊張感は・・・どうかな?その他演技的には不安材料たっぷりですが、この際ルックス重視です。肩幅の広いしなやかな高身長も、優秀なダイス職員にピッタリ。髪型はぜひ、「天然コケッコー」の大沢君バージョンでお願いしたい。
も一人の主人公、並河は誰かな?渡辺謙さんではかっこよすぎるかしら?おっさん役は正直どうでも誰でもいいや(汗)
朋希の因縁の上司、羽住は自分は中村俊介のイメージで読んでました。ちょっと若すぎるかもしれませんが。
そして入江一功。朋希のかつての友で、後に最大の敵として朋希の前に立ちはだかる一功は、できれば玉木宏でお願いしたい。岡田くんと年が離れすぎるかな。でも、研ぎ澄まされた強靭なテロリスト役ですからね。ガンダムでいうと朋希がアムロで、一功はシャアのような役回りですからね。とてもおいしい役なわけです。今年のマルイ「Men's Voi」春号の、あの鋭い目付きと無造作な短髪でバイクを乗り回してそうなワイルド玉木がイメージにぴったりなのです。



ガンダムといえば、この作品もそこかしこにガンダム臭さが感じられて、そこもまた面白い。特にラストシーンはガンダム好きにはたまらないものがありました。はー、すっごくオタク臭い感想になっちゃったな。だって、CSでやってるガンダムも、だんだん面白くなってきて、毎週目が離せないんですもの。先週はとうとうマチルダさんが死んでしまいました。かっこよかったなあ〜マチルダさん。でもって黒い三連星の「俺を踏み台にしたー!!??」を久々に聞けて感無量。マ・クベも登場中なのですが、塩沢兼人さんの声、好きだったなぁ。セイラさんの井上遥さんもブライトさんの鈴置洋孝さんももういないんですね・・(涙)
さて、次の次はいよいよ「復活のシャア」だ。