2008年読了本一言コメント
3月
「水底の骨」 アーロン・エルキンズ ★★★ レビュー済
「敵影」 古処誠二 ★★★ 今までの戦争シリーズと比べると作品的に弱い感はあるものの、やっぱり古処さんは凄い。今回は終戦の直前、そして直後の沖縄の捕虜収容所が舞台。途中からガラリと異種格闘技で盛り上がるところは何やら「鹿男あをによし」を連想させもした。
「最愛」 真保裕一 ★★ 最初は往年の「小役人シリーズ」を思わせる。主人公は役人ではないものの、コツコツと独力で操作し、からんだ糸をときほぐしてゆく快感はさすが。小さな伏線が意外な形で生きてくるテンポの良いストーリー展開で、読中感は良かったのだが、ラストが最悪。めちゃくちゃ後味悪い。真保さん、なんでこんなの書くんだ〜。
「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦 ★★★★★ レビュー済 今まで食わず嫌いでしたが、読んで後悔した。なぜもっと早く読まなかったんだー!いいねえ、この世界観。こじゃれた馬鹿馬鹿しさがなんとも言えずやみつきになる。
4月
「骨の城」 アーロン・エルキンズ ★★★ 今回は久々にイギリスが舞台。親友のジョンが出なかったのは残念だが、そのかわりに現地の警察官のコンビが良い味出してた。骨の薀蓄も比較的多めで満足。しかし、ミステリ的には今回も弱め。うーん、マンネリになってきたかなあ。その安定したところも好きなんですけどね。
「エピデミック」 川端裕人 ★★★★ レビュー済
5月
「Op.ローズダスト」上下 福井晴敏 ★★★★★ レビュー済
「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田陸 ★★★ レビュー済
「太陽の塔」 森見登美彦 ★★★ 「夜は短し恋せよ乙女」の雛形っぽい雰囲気。荒削りだが、混沌とした作風はこの頃から異彩を放ってます。
「香菜里屋を知っていますか」 北森鴻 ★★★★★ 北森作品では一番好きな「香菜里屋」シリーズ。これでおしまいか・・。すごく寂しい。バーマスター工藤のソフトな物腰・言動、時に鋭く辛口な推理の数々がとても魅力的だった。そしてなにより、工藤の作る料理のおいしそうなことったら!ほんとにファンだったのになー。北森作品の他のシリーズの主人公たちがゾクゾク登場するという読者サービスも良かった。工藤のことだから、きっとまた他のシリーズのどこかに登場してくれるでしょうね。楽しみに待ちます。
7月
「ローレライ、浮上」 福井晴敏×樋口真嗣 ★★★★ 映画「ローレライ」、小説「ローレライ」に対する認識ががらりと変わりました。お二方、お疲れ様でした、と言いたくなった。もう一度ゆっくり二つの「ローレライ」を堪能したくなった。
8月
「雷撃深度十九・五」 池上司 ★★★★ 史実に基づく潜水艦と巡洋艦の息詰まる攻防戦そして頭脳戦にめっちゃ引き込まれた。
9月
「沈黙の艦隊」(コミック)全32巻 かわぐちかいじ ★★★
「大原照子のシンプルライフ術」大原照子 ★★★★ エッセイ。大原さんの生きる姿勢、生活する姿勢が大好き。こんな素敵なおばあちゃんになりたい。
「ホルモー六景」 万城目学 ★★★★★ 「鴨川ホルモー」の番外短編集。めっちゃ面白かった。
「密林の骨」 アーロン・エルキンズ ★★★★ ジャングルや川が大好きなので、けっこうのめり込んでしまった。推理部分や骨のうんちくは少なめだったけど、インパクトのある展開だったので、自分的にはかなり楽しめた。最近のシリーズではかなり高評価です。
「私らしくシンプル家事」矢野きくの ★★★ あっという間に読めてしまった。よくある節約ハウツー本だなという印象。もう少し突っ込んだ話題がほしい。
「ぶたぶた」 矢崎存美 再読 ★★★★ シリーズが出た頃かなりはまってました。モデルとなったぬいぐるみのショコラも持ってます(ピンクとオレンジのSサイズ2体)。いい具合にうすら汚れて、かなりぶたぶたさんらしくなってきました。
「刑事ぶたぶた」〃 〃 ★★★★ 脱水機にかけられて「きゃーっ」ってのが忘れられなくて・・(笑)久々に読んでまた爆笑しました。
10月
「ぶたぶたの休日」〃 ★★★
「いつまでもデブと思うなよ」岡田斗志夫 ★★★★ 今話題のレコーディングダイエット。ダイエット抜きに読み物としても面白い。レコダイ、私もやってみようかな。
「夏の日のぶたぶた」〃 ★★★
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」〃 ★★★
「ぶたぶたのいる場所」〃 ★★★★
11月
「空腹力」石原結實 ★★★
「知恵のある 和の家 和の食 和の暮らし」魚柄仁之助 ★★★★★