第18話 生か死か

今年の大河は深いなぁ。下手に感想書くと自分の読みの浅さがばれそうでヤダ(^^;)
甲斐の国に連れてこられた由布姫を巡っての騒動。
まずは武田家家臣による評定。これがまた面白かった。家来達の個性が実によく出てます。私はいつも空気読めないボケ担当(?)の諸角さん(加藤武)がスキデス。しかし、側室に迎えるか否かを家来にいろいろ取りざたされるお館さまも大変ね。
由布姫の所へ甘利さん(竜雷太)やってくる。こぶし振り上げて「だー!」には腰ぬけそうになりました(笑)。でも実に深い意味があっての自害促しだったのね。とことん損な役回りをしてきた甘利さんですが、忠臣そのものなのだなぁ。感動してしまった。
勘助の過去話にもぐっときた。「体毛」もとい「大望」がここまで伏線として張り巡らされていたとは!恐れ入りましたよ大森さん。晴信に「恨みだけを討ち取られた」という勘助の言葉で、ようやくあの海ノ口でのシーン(討ち取る真似)の意味が分かったよ。
次に由布姫に会いに来たのは三条夫人(池脇千鶴)。ここも深かったー。正室として形式的ながらも由布姫を慰めに行ったはずなのに、当の由布姫は「さだめです」とあっさり。挙句に晴信の歌が飾ってあるのを見つけて、理性がふっとんだのか。結局は辛辣な言葉を残して帰っていくが、嫉妬心と自己嫌悪と悔しさが入り乱れての涙だったのだろうか。
由布姫は本当に聡明です。甘利さんの心も三条夫人の心も分かっていた。凄いね!でも由布姫の出番は深刻なシーン多すぎ。なので、下手な晴信の歌を読んで笑うシーンには心からほっとしてしまったよ。
晴信が衿に扇子を挿すのがカッコよかったな。ああいう所作も素人には真似できなそうだ。下手な歌を送って相手の心を和ませるなんて、晴信ったら女心の掌握に長けてますね!