第11回 信虎追放

凄かった・・・。圧倒されすぎて、見終わった後どっと疲れた。海ノ口に続き神回認定。
晴信と信繁の場面。台詞の一語一句が素晴らしい。この兄弟巧すぎる!
その後の一連の信虎追放劇は、演出・演技ともに見事すぎて語る言葉が見つからない。
晴信に追放を言い渡され、『晴れし心に、戻る甲斐なし』ちは自分のことだったのかー!と愕然とする信虎。その胸の内は想像を絶するものがあったろう。
そして、信虎を目の前にした勘助の胸に蘇るミツの面影。ああ、やっぱりミツ(というか貫地谷しほり!)最高だ。そして内野勘助、かっこよすぎ。黒皮の眼帯を投げ捨て、ミツが編んだ藁の眼帯を目にかけた勘助には痺れました。
もう、信虎、信繁、大井夫人、武田家臣達、勘助・・各人が、それぞれの葛藤と心情を見事に演じていた。彼ら全てに泣かされた。ラストの夕陽は恐ろしいほどの美しさ。その夕陽を背景に駿河に向かってとぼとぼ進む信虎たちのシルエット。まるで西部劇のワンシーンさながら。
今まで信虎のキャラもそうだが、仲代さんの半分逝っちゃったような演技が好きじゃなかった。でも、良くも悪くも今までで一番印象に残っているのも事実。功名が辻での舘ひろしの信長のような存在だったのだろう。今日で多分信虎の出番はお終いだろうが、最後はさすが仲代さん、素晴らしい演技でした。「甲斐は滅びぬ・・晴信がおる・・・」には泣けました。
あ、武者震い庵原之政(瀬川亮)の出番多かったですね。相変わらず無駄に力入った台詞回しがいかしてますよ。乗馬も披露、さすが安定感ありました。


風林火山には関係ないですが、「ハゲタカ」は前半のところどころ寝てしまいました。もう激しく後悔です。後半ものすごく面白かったのですが、今回は感想は無理です。ごめんなさい〜