最終回 永遠の夫婦

終わっちゃったよ・・・・一年間あっという間だったなぁ。
新選組!が終わった時のような、喪失感・抜け殻感を感じるわけではなく、しみじみした寂しさと幸福感のある、素晴らしい最終回だった。静かで上品な、でもってリアルな。
大河の最終回って、ある意味一年間頑張って見続けた人にだけ与えられるご褒美のようなものが含まれる。
それが今までの回想であったりするのだが、今回は回想に加えて、夫婦が歩んできた道の終着点が描かれている。
あの口移しのキスも、ここに来てこれを出すか!と思えるべきタイミングだけど、ずっと見てきた人にとってはたまらなく感動だった。千代が言葉もなく一豊を抱きしめるのも胸が締め付けられた。
出会いの河原で、子ども千代と一豊との出会いと仲間千代と一豊で再現したのも、粋な計らいだった。
そしてラストの、海辺での若き日の千代と迎えに来た一豊。そしておんぶ。放送前にさんざん見たポスターの構図だった。これには泣けたなぁ。

この大河はなんといっても「夫婦愛」。これに尽きる。
一豊が死んだ後、なおも撮影が残る仲間さんがスタンバイしながらふと「・・一豊さまがいなくなって、どうして良いのかわからない」と、ぽつりと呟いた、とテレビナビの上川隆也さんの記事に書いてありました。
これを思い出しながら最終回を見ると、泣けてしかたがありません。
長年付き添った相方の死というものは、計り知れない悲しみだと思う。今回は一豊が脳梗塞(?)で倒れ、軽い半身不随になるという、現代もよく起こりうる病状であったため、他人事ではないリアル感がとても怖かった。
上川さんと仲間さんの夫婦ぶりが、とっても良かった。親しみやすく、ラブラブで、憎めなくて、ツーといえばカーな、阿吽の呼吸で。
本当に理想の夫婦だったよ。名作だった。

あー泣いた泣いた。


最終回の康豊@玉木宏。けっこう老けメイクでしたね。いくらちょんまげでも、やっぱり康豊はロマンスグレーな洋風のおじさまになってました。こんな感じ
「寝言じゃ」と繰り返すのが可笑しかったな・・。ちょっと、消臭プラグの殿様みたいな口調じゃなかったですか?w
康豊の息子、忠義も二代目子役が登場でしたね。この二人の親子ぶりをもっと見たかったな。一豊亡き後、山内家を忠義が継ぎ、康豊が後見人として盛り立てていく姿を一目だけでも見たかったです。でも良い最終回だったから、言うだけヤボってもんでしょうか?
玉木康豊の最大の見せ場は、やっぱりあの再登場の回だったんだなぁ。ボロボロながら品の良さを醸し出していた佇まいが忘れられません。月代ちょんまげ姿よりも浪人姿が似合うことが判ったので、今度はるろうに剣心とかをドラマ化して出演してもらいたいです。うーーん、蒼紫役あたり?

玉木くん見たさに一年間見続けた功名が辻だったけど、面白い作品で本当に良かった。いい大河に出られて良かったね。玉木くん。
またいつか、大河で玉木くんがみれるといいな。