平清盛ノベライズ

あまりネタバレはしてないと思うけど、でも一応ネタバレ注意 <(_ _*)>

平 清盛 一

平 清盛 一

いやー、なかなか面白かったです!!!まず、キャストがほぼ役柄にはまっていて、容易に場面や台詞が想像できるのが素晴らしい。キャラ立ちもかなり成功してますね。そして公言されてた通り、かなりの人数が登場するけど、端役にいたるまできちんと性格付けがされているのがすごい!群像劇大好きなので嬉しいわ〜。こういう大河だと、役者の皆さんも役者冥利に尽きるだろうなぁ〜( ̄ー ̄)
役柄的に、一番大変そうだなぁと思ったのはやっぱり清盛ですね。明るく器の大きい役って難しそうだ〜。しかも明るいだけではなく、悩み苦しみながら成長していくわけで。清盛の場合、声も外見も、今出ている映像を見るとどこか可愛い。まだ少年期だから構いませんが、これからどんどん年齢・官職に比例した迫力と貫禄が出てくると思うので、期待していますよ!既に眼力の強さに圧倒される場面も予告で登場してますしね。とにかく生き生きと、骨太に、ダイナミックに演じてくれているのが見てて気持ちいいです。
に、しても、「強く生きる」→義朝、「美しく生きる」→義清、「おもしろく生きる」→清盛、という位置づけには唸りました。上手い表現ですね。
義朝の、「強く生きる」は願ったり叶ったりです。玉木さんの内に流れている“大和魂”“侍魂”“兄貴性”そして“父性”をもってすれば、義朝は玉木宏にはまさに核心をついたキャスティングといえますよね。
実際のところ、大河という長丁場のドラマであるからには、義朝という人間にもかなり人間的な味付けがされると予想していました。例えば、清盛と一緒になってふざけあったり、場面にちょっとした笑いを提供したりとか。盛り上げるためにはなんでもアリだったらいやだなぁ〜と身構えてしまう悲しい習性。どんだけ最近の大河に辛酸をなめてきたかがわかるというものです。
ですが、1巻を読んだ限りでは、義朝はすがすがしいほどにぶれてない。文字通り、真っ直ぐで真面目な御曹司の鏡のような描かれ方です。しかも無骨でもあるらしい(大河HPより)。なんだか嬉しすぎてにわかには信じられない思いです。かっこよすぎて逆に心配になるなんて!もっと素直に、「自分の目と耳を信じなさい!」ってことですね。
義朝が関東に出向いてからのシーンもしっかりあって、めちゃくちゃ嬉しいです。千葉氏、上総一族、三浦義明、波多野義通らも出てくる!当然、義平、朝長の名も!わくわくしますね!本ではダイジェスト風味でしたが、本放送ではもっと肉付けされてあることを期待!そして由良御前のキャラが面白い!なんというツンデレ(笑)小日向さん@為義もいらっしゃるし、源氏パートの見せ場も抜かりなし、ですね。
ストーリー的には1巻はまだ序の口って感じですしね。極端にお涙頂戴でもなく、どどーんと山場が来るわけでもなく、淡々としつつも小ネタが効いている感じ。伏線の貼り具合も評判どおりの上手さを感じます。そんな中でも「武士とは何か?」を突き詰めていく過程はなかなか見ごたえありそうです。
話し言葉はだいぶ現代調になってて、こればっかりは仕方ないのかな。名前を呼ぶ時も、官職名ではなく諱(いみな)で呼ぶみたいだし。これくらいは我慢しなくては、ですね。