院政の日本人&ロケ情報

双調平家物語ノート2 院政の日本人

双調平家物語ノート2 院政の日本人

砂の器』の余韻も冷めやらぬままですが、借りていたのにすっかり読むの忘れて、すでに返却期限が…!大慌てで、義朝についての記述箇所だけ拾って読んだ。実際とても面白みのある文体で、せめて保元平時の乱部分は読みたかったな。作品名の通り、上皇天皇、そして信西などが詳しく描かれています。義朝部分はほんのちょこっと。


義朝が上京したとされるのは、為義が頼長に仕えるようになった2年後の1145年頃、23歳くらいだそうで。若い!若いが、関東で実戦経験を積んでいるので、都では「第一の戦闘の名手」にもなるだろうと。そうだそうだ〜!!(鼻息) 呼び寄せた理由について作者は、摂関家に仕えることが面倒になった為義が、「自分の後を継がせよう」と思って呼び寄せたのだろう、との説。為義が小日向さんなものだからその図を容易に想像できますね〜。
また、平治の乱では、信西にも信頼にも清盛にも「戦う」という発想や意思がなく、あるのは「勝てるに決まってる」「負けるに決まってる」という宿命論みたいなものしかなかった。「戦う」という意志あるいは行動の原理を鮮明にするのは、源義朝とその周辺にいる東国系の武者だけ。だからこそ彼らの系統が、「次の時代」を作っていくのだが、それは20年後のこと…だって…!! かっけ〜〜!!
一方で作者は信頼と義朝を「都の現実をあまり知らない単純バカ派」とも言っている。これはこれで納得せざるを得ない(苦笑)。
大河では主役は清盛なので、ドラマでは保元の乱でも平治の乱でもきっと清盛は大活躍するのでしょう。(作者いわく)まぬけで緊張感のない清盛や、敵の攻撃を見てUターンしちゃう清盛なぞは出てこまい。合戦そのものにしても、忠実に再現したらぐだぐだな図になるだろうし。
でもね、清盛に花を持たせてもいい、単純筋肉バカでもいい(←誰もそこまで言ってません)、武芸に秀でた勇ましい義朝の颯爽とした戦いぶりだけは、何が何でも見たーい!

作者様、つまみぐいばかりでお許しください。機を改めてじっくり読ませていただきたく思います。


ロケ情報とかもけっこうあがってきてますね。
平清盛』公式サイトの題表記や情報がどんどん更新。「ドラマスタッフブログ」とか「編集部イチオシ!ブログ

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兎丸を見て仰天しました!自由すぎる〜(笑) 無国籍・無時代感覚。考えてみれば最初の清盛発表の時のイメージ映像と、ちゃんとつながってますね。柘植氏&美術班が、龍馬伝の頃から更にパワーアップしてるようです。昔の海賊が出てくるといえば『黄金の日々』を思い出しますが、当時に比べたら美術の進歩は目を見張るものがありますね。こんなに凝ってて、こんなにパワフルで、こんなに硬派で小汚いイメージで…めちゃくちゃ嬉しいよ〜〜!!
コージーさんの写真だけ見ると、やっぱコメディなのか?とビビるけど、松山さんの「西海の海賊・兎丸との対決シーンは、清盛自身が幼少期から抱くコンプレックスや自分の弱さと対決する大事な部分」という言葉を信じて、見ごたえのある“死闘”を期待してます。
そういえば、先の土スタも見ました。えさしロケでの松山さんが、「俺は海賊王になるぞー!」と、言ってもいいですか?ってやってましたね(笑) 使っちゃえ使っちゃえ〜♪この際何でもアリだわよ。(…冗談です)