眼下の敵とU・ボート

「真夏のオリオン」を演じるにあたって、玉木宏は潜水艦映画をいろいろ観たと、どこかのインタビューで語っていたので、何を観たのかなぁ〜とずっと気になっていました。が、今月号の『Zipper』で一部が判明。玉木宏さんのおすすめカルチャーってことで、『U・ボート』と『眼下の敵』を揚げてくれました。おおー、予想通りというか、王道の潜水艦映画ですね!『U・ボート』…嬉しいですね〜。これを観ずして潜水艦映画は語れないですものね。さて、もうひとつの王道映画『眼下の敵』ですが、見たいと思いつつ、これまで未見でした。潜水艦映画好きなんて言っておきながら、口先だけなのバレバレですね。でも玉木さんが観たとあらば、これは観なくてはなりますまい。ようやくレンタルしてまいりました。
噂にたがわず面白かったです。大戦中の米軍駆逐艦独軍U・ボートとの熾烈な戦いがフェアに描かれている。これは意外、と思ったら、アメリカ・西ドイツ共同製作なんですね。とにかく艦長が両方ともかっこいい。おおらかで動じない駆逐艦艦長役のロバート・ミッチャムも良かったが、不屈の騎士道精神を体現しているかのような面構えのU・ボート艦長クルト・ユルゲンスが素晴らしい。延々と続く攻防の中で、お互いの意思が通じ合っているかのような、駆け引き合戦は見どころたっぷり。だんだんお互いに尊敬の念を抱く過程も良かったですねぇ。ラストの二人の会話にはしびれました。艦長達だけでなく、クルー達の描写も丁寧で好感が持てます。ラスト近くの攻防で??な点が多少ありますが、戦争映画にしては珍しく、観終わった後に爽快感を得られる気持ち良い映画でした。

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