空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月。

マイブームの池井戸潤7冊目。例のタイヤ脱輪事故が題材なだけに、読む前から、ある意味緊張感を持ってしまうというか、ハードルが高かった「空飛ぶタイヤ」ですが、満を持して読みました。
いやー、凄かった。一気に池井戸潤作品の中のマイベストになっちゃった。池井戸氏は銀行小説だけではなかったんですねぇ。これだけの社会派問題小説をこれだけのレベルの高さで書ける。その力量には本当に驚いた。図書館で借りたのですが、これはちょっと買って手元に置いて何度も読み直したいかも。座右の銘にしたいような琴線にふれる文章がけっこうあったので。しかも後半のカタルシスは半端じゃなかった。涙腺やられました。やめられないとまらないで、読み終わったと時には朝になってました。
さて、読み終わった次の日に知ったのですが、なんと!これ、WOWWOWでドラマ化されるんですねー!!
連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」
主人公の運送会社社長・赤松・・・仲村トオル
赤松と対峙する自動車会社の課長・沢田・・・田辺誠一
銀行マンとして厳正な審査を行おうとするホープ銀行調査役・井崎・・・萩原聖人
事件の鍵を握る雑誌記者・榎本・・・水野美紀
全ての秘密を握る自動車会社常務の狩野・・・國村隼
その他・・・ミムラ(井崎の婚約者)、袴田吉彦(沢田の同僚小牧)、柄本佑(門田)、甲本雅裕相島一之尾野真千子(杉本)、遠藤憲一(刑事)、本上まなみ西岡徳馬(銀行専務の巻田)、戸田菜穂(赤松の妻)、大杉漣(宮下)など

男性→女性になってる役や、オリジナルキャストが入ってるようだが、全体的にはなかなかのはまり具合かもしれない。特に狩野役の國村さんがどういう風に役作りされるのか、興味あります。しっかし、主人公赤松さんはがっちりタイプの中年オヤジをイメージしてただけに、仲村トオルとはねぇー!かっこよすぎ!知る前に読み終えて良かったかも。
問題は・・・うち、WOWWOWの契約やめちゃったので、見られないんだよなー(大泣き)