第6話

うわー面白くなってまいりましたー!さすが第二幕スタートと銘打つだけあって、いろいろと動き出しましたね。先週までのスポ根モノも良かったけど、従来のミステリに戻ってきたのはやっぱり見甲斐があります。原作読んじゃってるので推理する楽しみが無くなっちゃったのはもったいなかったかなあ。でも原作を上手くアレンジし膨らませてあるので、じゅうぶん楽しめてます。いや、正直、原作よりドラマのほうが面白い!
それに今回は、下宿メンバーのやり取りが多くて満足満足。重さんの出番も多くて嬉しい。セリフ自体も面白いけど、ちゃんとそれを重さん独特の味わいにして表現する佐々木さんはさすがです。
長岡先生が福原に飲みに来て、小川がメニューに書かれたキツネを見て「わー!」と驚いた時のポーズが、高橋留美子の描くキャラみたいで可笑しかった。指の形までそっくりなんだもの。その後、藤原クンが帰ってきて、藤原クンが長岡先生に問いただそうとするのを阻止しようとする「ワー!!!」がオモロイ。3話でもありましたが、小川先生の「ワー!」はすごくツボだわ。
長岡先生と優雅に食事しながらも、藤原クンの話ばかりする小川にもなごんだ。無自覚ながら、小川の中では藤原クンの存在は大きくなってる様子。それをお見通しのような長岡先生の余裕の微笑みもいいです。
その藤原クン。やきもちやきを押し殺して要所要所で小川に的確なアドヴァイスをするあたりに、意外な強さと洞察力の深さを感じました。長岡先生がキツネという疑いが濃くなりショックを受けている小川を案じる藤原クンに、情だけでなく懐が深いところまで垣間見えました。藤原クンがネガティブ小川を引っ張っていく構図がだんだん顕著になってきましたね。まぁ、藤原クンの良き相棒っぷりを生かすためにも、原作と違って小川はヘタレなまま最後までいっちゃうのかもしれないと思うと、複雑ではあります。ただ、ニュースで避難所生活を映し、それを藤原クンと小川が見て、頑張らなくちゃと思いを強くするきっかけを強調したのは良かったかも。
藤原クンが鹿の一群から喋る鹿を見つけ出して喋り倒すシーンも傑作でした。「なんで判ったんだ?」という鹿に爆笑。うーん、藤原クンにも秘めた力があってもおかしくなくなってきたなあ。
「長岡先生はオレに惚れているみたいだ」と思い込む小川の自意識過剰ぶりも可笑しいのだが、長岡先生をキツネと思いたくないばかりに自分に言い聞かせている部分もあったんだろうね。その分、喫茶店で「長岡先生はキツネですか」と問い、水をぶっかけられてしまった小川はダブルショックだったろうなぁ。それにしても水も滴るいい男でしたね、小川先生。
小川先生の玉木宏はずいぶんと顔色も良くなってきて、見ていてうっとりする場面が今回多かった。剣道着を着た後姿の腰の細さにクラクラしたが、このままだったら竜馬やる時は補正が必要かも〜。