第5話

待ちに待った大和杯!そして優勝!しかーし、これは壮大なミスディレクションでした。大和杯の剣道優勝トロフィーのサンカクは目ではなかった。まさしくレッドヘリングってやつですね。話は振り出しに戻っちゃいました。でもこれこそ「鹿男あをによし」の醍醐味でもあるわけで。
実際、大和杯の剣道の試合はかなりドラマチックに盛り上がりましたし、カメラワークもBGMもかっこよかった!ラストの京都との大将戦ではスロー映像でもって、舞うように美しい戦いぶりを再現してくれていた。原作にあった「このまま堀田の白い剣道着が舞う様をいつまでも見ていたい」という小川の心の中の思いが聞こえるようだった。
多部未華子はほんとに堀田イトにドンぴしゃりだった。小さくて凛々しくてクールで、でも美しい。やるなぁ多部ちゃん。
剣道の試合が多かった分、お楽しみの藤原くんと小川先生とのやりとりや、重さんの出番は少なめでしたが、それでも要所要所で楽しませてくれました。
「おーがわー」
「自分の剣道!」
牧村先生の「早すぎて見えなかった。」には爆笑。溝口先生の変貌振りも微笑ましかったですね。
サンカクを持って出かける時の玄関での藤原くんと小川先生のやりとりもぐっときた。鹿顔を直すことよりもみんなに優勝させてあげたいと願ってしまった小川先生。成長しましたねー。この描写は大事な部分だけに、丁寧に描かれていて満足満足。小川の穏やかな笑顔がとりわけ素敵でした。
そのほか、相変わらずいろいろな伏線ははられ続けてます。その回収の仕方にも興味。
テレビジャパン誌を読むと、後半はかなり原作と変わっていく様子。大歓迎。