感想

じわじわとまた見たくなる映画ではあります。この映画は、初見の時と、2度3度見てからとでは、感想がきっと違ってくる系統だと思う。派手でもうるさくもない映画だけに、繰り返し見てもきつくならなそうだし、良い部分がたくさん再発見できると思う。(ひょっとして、そこがこの映画の最大の魅力なのかも?)私ももう一度見に行くつもりです。でも、大抵の客は一度だけ観て感想する。なので、自分の第一印象も大事にしたい。
良くも悪くも、とっても日本映画らしい映画でした。上手く感想ができないなあ。やっぱり残念な部分がかなり多かった。これが初見の感想。
製作過程での、そもそものアプローチを間違えてる感じがする。だからアクションにしても心情部分にしても中途半端。特にアクションの魅せ方が惜しかった。期待するほうが悪いのかもしれないけど、あれだけ防衛省の協力をもらって、セットにお金かけてたんだから、期待するなってのは無理ですよね。誇張の無いリアルなドキュメンタリータッチと思えば正解なのかもしれませんが、だったらそう宣伝をすべき。
役者は皆、頑張っていました。大沢さんも吉田さんも玉木さんも竹内さんも男の子もホルンの人もすごく良かった。特に辛い雪山の撮影をこなしてきた3人はかっこよかったし、本当に大変だったと思う。でも、その大変さがいまいち伝わらない。役者さんたちの労力を無駄にするような見せ方ばかりで、すごくもったいない。「氷壁」のほうがよっぽど臨場感出てたんじゃないかな。
それと、藤さんの首相役はミスキャストだったかも。逆に、大森さんの使い方は実にもったいなかった。もっと見せ場作ってやってよー。
玉木さんの落合は、なんつーか可愛かったです。雪の中からひょこっと顔出してニコッってのが、なんともキュート。映画の中にしっかり溶け込んでいて、落合としてしっかり存在していました。観てる側も玉木目線になることなく、映画そのものを楽しめました。
皆様のご意見もぜひラウンジのほうでお聞かせくださいネ。