御屋形様

読書の秋到来です。加藤廣の「本能寺シリーズ」を読んでからというもの、ずっぽりと、織田信長にはまってしまいました。信長本に加え、本能寺の変の真相についていろいろ読んでます。本の簡単感想はこちら。難しい漢字や古語などはすっとばして読んでるので、しっかりと全ての内容が自分の中に入ってはいないのですが、それでもずいぶんあの時代が見えてきた気がします。極端に信長ぎらいの人が書いた本はあまり選んでませんが、それでも本願寺の宗教勢力側から見た武田鏡村氏の信長像などは興味深かったです。
信長好きな人にオススメなのは、なんといっても井沢元彦氏「逆説の日本史10 戦国覇王編 天下布武と信長の謎」。

信長について長く信じられてきた定説への反証を、わかり易く説明してくれる。信長へのリスペクトにあふれているのも気持ちが良い。宗教勢力との長きにわたる戦いの本当の理由とその意義についての解釈が実に見事。

もっとわかり易いのが「集中講義 織田信長」。

集中講義織田信長 (新潮文庫 (お-70-1))

集中講義織田信長 (新潮文庫 (お-70-1))

教育TVの高校歴史で講師をしてくださっている小和田哲男氏による、織田信長入門編とも言うべき解説書。小和田氏は「功名が辻」の時代考証もされていますね。(マメモヤシさん、情報ありがとうございました。)
にしても、信長様はつくづく凄い・・・。ですが、なにせ残された資料の少なかった時代の人物のこと、読んでも読んでも、本当の信長様の姿はますますわからなくなったというのが実感。でも、とてもタフでエネルギッシュで行動力のあるリーダーだったこと、強靭な意思の強さで壮大なビジョンを追求し続けていたこと、だけはよーく判る。古い世を破壊し、近代日本の礎を築いた信長様の功績は計り知れない。そしてますます想像力をかきたてられる。もうしばらく御屋形様を追いかける日々が続きそうです。

そしてまた「信長の棺」に戻って読み直してます。最初に読んだ時は、近衛前久が何者かもわからなかったくらいでしたが、今回はスムーズに頭に入る!ドラマ「敵は本能寺にあり」までに「秀吉の枷」はともかく、「明智左馬助の恋」を再読できたらいいなぁ。
8月6日の日記にて、皆さんから歴代の信長を演じた役者さんのお話をお聞きしたこと、とても参考になってます。反町隆史さん、高橋英樹さん、藤岡弘、さん、役所広司さん、高橋幸治さん、松岡昌宏さんらのお名前があがってましたね。私が特に興味があるのは反町さんと高橋幸治さんなのですが、「利家とまつ」のDVDがツタヤに無い!仕方ないので図書館でNHKムック本「利家とまつ」を借りてきた。ほー、反町信長は美形ですね〜。月代剃らないのは反則だけど!
さて、玉木宏さんの信長はどんな信長でしょうか。正直、顔立ちと体型は絶対に合っている。はうーん、待ちきれない。TV朝日さん、早く放送日教えてくださーい。