lesson1感想(再び)

プラハの美麗な風景と情緒的なチェコ組曲で始まるプロローグ。おおー、こんな風に格調高く入ってくれるとは!プラハ部分が長すぎたという意見もあったようだが、千秋ストとしては千秋の子ども時代を、本物の指揮者によるヴィエラ先生に、英語が上手な子役でもって、本格的に美しく撮ってくれたのがとっても嬉しかった。効果的なクラシックの使いようにも本当に感激した。
チビ千秋の子は顔もどこか玉木的な、小顔で品のある可愛い顔で、ネクタイとジャケットが子どもながらに良く似合う。よくぞこんなステキな男の子を配役してくれたと思う。後にこの藤田玲央くんは、「プロポーズ大作戦」初回にもスポット出演してましたが、日本語しゃべってて驚いた(笑)たった半年なのに、ずいぶん大人っぽくなって見えた。子どもの成長って早い!
で、冒頭の玉木千秋。最終回の玉木千秋の涙も良かったが、実は1話しょっぱなから泣いてるんだね。のだめと出会う前の千秋の絶望感が、このアンニュイな涙にこめられてるのかな。「なぜぼくはここにいなければならないのでしょうか」あたりの千秋の色っぽさにはびっくり。今までもこんな玉木はあまり見たことがなかった気がする。最初からスタッフは玉木千秋をセクシー路線で行かせようと決めてたのか。
千秋、ベートーベン「月光」ピアノレッスン。うわぁ、玉木くんがピアノ弾いてるー!前髪がわさわさ動いて萌え〜!と、ひたすらドキドキした。やっぱこの1話くらいの髪の長さがベストだったな。この長さを維持してくれてたらもっと嬉しかったんだけどな。ハリセン先生にぶっとばされて早速白目千秋。最初はこういったギャグシーンはいらないと思ってたけど、やっぱり正解だったのかな。シリアスとコメディの絶妙なミックス感はやはり「のだめ」ならでは。ただ、当初はどうしても突然の変顔が唐突に感じた。「フォルテフォルテコンフォーコ」の早口言葉、玉木くん頑張ってたね。
マンションのドアの前で寝込む千秋。「ねこのふん〜」の唄が可愛すぎるのだめ。千秋を前にして小さなハートを飛ばすのだめ。このハート大好きです。しかし、目を閉じてると、玉木くんってやっぱ濃い顔だわーって思う。メイクと睫毛のせい?
のだめの部屋がこれまた色彩豊かでファンタジックで可愛いい仕上がり。ひっくり返したおもちゃ箱みたい。この辺はリアルにやってくれなくて良かったとつくづく思う。放送始まる前からとっても楽しみだったのが、玉木千秋の「ひーっ!」の奇声。のだめの部屋で目覚めてハエが缶から一気に飛び出して上げる「ひーっ!」最高だった!この辺の原作再現率の高さには涙が出そうだった。
出たー、シャワーシーン!広い肩、広い胸、細〜い腰、綺麗な肌、惜しげもなくさらけ出してくれてありがとう!まぶしくて、未だに直視するのに努力がいるのよー。この頃の玉木くんは筋肉控えめ?それも千秋らしさが出ててよし(千秋も鍛えてはいるようだが)
「ひひん〜」と笑うのだめ、そしてOPへ。この流れのリズムの素晴らしこと!これ見てもう、このドラマは成功だって確信が持てたほどに、気持ちよかった。
「2台のピアノのためのソナタ」練習開始。この辺りの玉木はまだ発声が千秋になりきれてないのが惜しい。ただ、“目線の位置や首の角度で哀愁を漂わせるといったコツをつかむまでは大変でした”“3話目くらいまではなかなかこの作品を掴むことができなかった”と玉木は言っているが、少なくとも品の良さは初回からしっかり出ていると思う。「生で見るとオーラが違うな」と谷岡先生の台詞に、玉木千秋の佇まいと存在感はこの台詞にきちんと応えていた。コツを掴んでない風は多少あったけど、許容範囲だ。
ドアピンポンで玉木がドアにゴンとぶつかるシーンは秀逸。ぶつかるまでは玉木。リアルだったなぁ。その後人形なのがまた受けた。アジの黒焼き(笑)「なんだこれ」この辺から玉木の声が千秋になってきている。2台ピアノの解説を読む玉木千秋の声ステキ〜。玉木はナレーションもいけると思った瞬間?
峰は、まだ眉毛も黒く、髪も上げてなく、瑛太のカッコよさが滲み出ていて、峰になりきれてなかったかも。おばかさん度がまだ足りないかっこいい峰です。小出真澄ちゃんは初回から完璧真澄ちゃんでした。柱にしがみついてのM字開脚が最高!
千秋の部屋にミルヒーとのだめ、押し寄せる。千秋、赤いエプロンの似合うこと!「盗賊か?お前ら盗賊だな!」のイントネーションがすごく好き。「さっき道で会った?」とのだめを覗き込む玉木千秋にドキドキ。この二人の身長差がまたちょうど良いのよね。「というわけだから、じいさん良い旅を!」ドスがどんどん効いてきましたね。いいぞいいぞー。チラシ「ぴっ」てのもかっこいいし、「何がイヤンだ、このウスラボケ!」のキビキビした動きがもうだーい好き!手足が長いからオーバーアクションが映えるわー。
「いったいどういう教育を受けてきたんだー!」の腹から出す発声が素晴らしい。こういう声を聞きたかったんだ。ドライヤーのシーンはちょっと甘々すぎるかと思ったが。
そして2台ピアノ演奏。素晴らしすぎ!ソナタのスピードに負けず、モーツアルトらしいきらびやかな画面展開。飛んだり跳ねたりもしっかり。演出が冴えわたっています。千秋の独白もいい。のだめと千秋の表情もすごく生き生きとしていてワクワクした。
とにもかくにも、1話はいろんな要素がてんこもり。あまりの密度の濃さと目まぐるしさに仰天しました。しかも玉木千秋は出ずっぱり。でも充分玉木千秋は1話から魅力的だったと思う。始まる前は散々ミスキャストだと言われたけど、それを自力ではねのけた玉木くん、凄い。もちろん原作の良さもあったし、スタッフと共演者の頑張りも全部ひっくるめてのドラマの成功ですね。この「のだめカンタービレ」というドラマは、関わった人全てが頑張り甲斐があり、そして結果がちゃんとついてきた「幸せなドラマ」だと思う。

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