最終話

充実した最終回でした。密度が濃すぎて駆け足だったので、15分でも拡大してくれたら嬉しかったんだけどな。あらゆる伏線が回収されていくのも気持ちよかった。
鷲津のリハビリ光景は見ていて胸が痛くなると同時に、その前向きさに感動し、メガネなしの無防備な姿がセクシーでした。本当に、大森南朋って不思議な役者だわ。ものすごくかっこいいってわけでもない、強烈に個性があるわけでもないのに、実に印象的な人。それだけ役に入り込むのが上手いってことか。本当に良い役者さんです。
もう一度チームホライゾンの村田さん(嶋田久作)と中延さん(いい声の人)の暗躍が見れたのも嬉しい。鷲津ファンド立ち上げからの芝野、村田、中延らの動きに痺れた。飯島さん再登場にもね。ロビー活動する飯島さんも見たかったな。鷲津ファンドやEBOにもっと時間を割いて欲しかった気もする。西野治と鷲津の教会のシーンも良かったね。治の今後もぜひとも見たかった。
加藤さんとの話し合いの時の鷲津の言葉で「金でははかれない残りの0.1%を日本に来て勉強しました」というのがこのドラマの真意だったのか。まぁ時に人情論はぬるく感じた回もあったけど、大空電機3話分のまとめ方としては、ちょうど良い比率(シビア:ウェット)だったのではないか。正直3話までのシビアよりの展開の方が好みではありますけどね。でも稀に見る面白いドラマでした。風林火山といい、ハゲタカといい、最近のNHKの頑張りぶりにビックリです。