第4回 激震!株主総会

前回から4年後です。銀行をやめた芝野は企業再生家になってました。やはり転んでもただでは起きない男でしたね。
古き良き日本型企業と合理的企業戦略との戦いですか。うーん、今回は今までとは毛色が変わり、情があちこちでやけに絡んでいる。三島製作所しかり、カリスマ大木会長のメッセージしかり・・・感動はしたけれど、これでいいのかという気もしてしまう。最後は泣き落としだったなぁ。
「3年時間をください」と訴えるならば、大木会長が手直しを入れたというフェニックス計画の内容を聞きたかった。それ無しに承認を得るというのは、いくらなんでも納得いかない。大木の手直しが入った計画ならば、社員はフェニックス計画を認めるかもしれないが、具体的な変更点は説明しなきゃいかんでしょう。結局普通のシャンシャン総会になってしまった。なんか・・あり得ない。その分、西野治の「とんだ茶番だ」の台詞がピリリと効いてたので、リアル感を取り戻したわけですが。つまり、ドラマ的には、この茶番な流れはわざとなんですね?だとしたら、来週以降に期待ですね。
正直、鷲津が情に流され始めてるのには驚いた。売却予定欄に三島製作所の名前を発見して動揺したり、実際に工場まで出向いてそっと様子を伺う、なんていう鷲津の姿はあまり見たくない。その分、株主総会での鷲津の演説はカッコよかったし、芝野(&大木)の浪花節的訴えよりも理にかなっていたと思う。総会の最後で、「TOBをかける準備をしろ」にはしびれました。やっぱ鷲津はこうでなきゃ。

と、いいつつ、芝野のそして大木会長のメッセージを聞きながら、社員と一緒に泣いてしまった自分です・・(ぐっすん)。社員の立場に立って考えれば、大木会長がカリスマだったのもよく分かる。どっちが正しいなんてすぐに答えが出るものではないし、「氷壁」ではないけれど、真実はひとつではないんですね。その辺りをこのドラマは上手く描いているからこそ考えさせられる。老練のレンズ技術者の加藤さんの存在が良かったですねぇ。ドラマに奥行きを与えてくれてました。
というわけで、今回は前回までのようなスリリングな迫力が足りなかったのと、鷲津の出番が少なかったのが物足りなかった。今回「情」で終わってしまった部分に対するどんでん返しが来週待っていると期待します。あ〜来週が待ちきれない!鷲津がピーンチ!?