恋愛小説

恋愛小説 [DVD]

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すごく良かった〜。なんてピュアで切ないお話なの!しばらく余韻に浸ってしまいそうです。
死神と呼ばれ、誰からも拒絶され、誰をも拒絶するようになった一人の青年、聡。この久保聡という役柄が、玉木宏の顔立ちやたたずまい、醸し出す品の良さにぴったりはまっている。特典映像のインタビューを見てても久保聡のまんまでしゃべっているよう。氷壁やのだめの時のインタビューとも違う。上原美佐さんが玉木くんについて、「現場では役になりきっている」と言ってましたがその通りなのかも。
役に合わせて体重を落としたというだけあってこの頃の玉木くんは細いですね〜。髪形もおとなしめだしノーブルで透明感抜群。聡は浮世離れした青年の設定なので、今風にファッショナブルではないけれど、白いシャツやベストや黒ずくめの服装が似合ってました。金持ちの坊ちゃん風という点では千秋っぽくもあります。
高校時代の聡が出てきたときには、ついうっかり萌えてしまった。なんて禁欲的かつ暗く美しい高校生なんだ!学生服着て前髪長めで(鬘?)そっと横たわるシーンにドキドキ!
ともかく、この頃の玉木くんは本当に綺麗。今とは別の、未完成な透明感あふれる少年ぽさが残ってる。もともと男っぽい人が好みなので、俳優さんのことを綺麗とか美しいとかいう言葉で表現するのには抵抗があるけれど、玉木くんのことも綺麗だから好きになった訳じゃないんだけど、それでもやっぱり玉木くんは綺麗ですねぇ〜(矛盾しまくり/汗)。そんな玉木宏のビジュアルをぎゅっと凝縮して閉じ込めたこの映画はとっても貴重な作品だと思いました。
小西真奈美は好きな女優さん。明るく奔放でまっすぐな瑞樹役を好演してました。時折見せる思慮深い横顔がとっても綺麗。彼女のスタイルの良さと顔の小ささが玉木くんとベストバランスなのと、瑞樹のファッションがすごく可愛くて、見てて目の保養になったわ。
神木隆之介くんがとっても可愛い。透明感や綺麗な目が玉木くんにそっくりで、この子が玉木くんになることに全く違和感を感じさせない。神木くんも今では大きくなっちゃったので、余計にこの作品がレアに思えます。
ストーリーも小作品ならではの、テーマをしぼった無駄のない出来ばえ。その小じんまり加減がとても心地よい。池内博之サイドと聡&瑞樹の過去語りサイドの二面進行だったのが、しまいにひとつに集約されていく過程も上手くまとまっている。映像がめっちゃ綺麗。博物館やプラネタリウム、海、聡の洋館のインテリアなど、舞台チョイスのセンスの良さにうっとりです。
ただ、君を愛してる」とテーマは似たものがありますが、「ただ君」は陽なのに対して、こちらは「陰」の魅力にあふれている気がします。どちらも甲乙つけがたい、良い作品です。
この作品がWOWWOWで放送されると聞いた当時は、これを機にWOWWOWに加入しなくては!と張り切ったものの、諸事情で入らずじまいでした。映画館にもなかなか行けなかったし、でももっと早く見てれば良かったなぁ。

うーん、月光浴がしたい。