第5回 戻れない二人 その2

辛口感想になってしまったこの5回ですが、どうにも忘れられません。
どうやら、今までで一番お気に入りの回になってしまったみたい。
ロマンチックなラブシーンがあったのも良かったけれど、それだけじゃない。
やっぱり、内容が意外な方向に盛り上がったのと、演出の良さが際立ったせいなんじゃないかな。
冗長さは全く無く、民放ではあり得ないくらいのシーン数の多さ。
印象的なシーンの連続。
しかもどのシーンも、ことごとく演出やカメラワークが凝っていて、美しい。
役者さん達の演技にも痺れまくり。
軽薄さのない、渋く、濃密な一時間。もーうっとり。


内容的にもだんだん、これはこれで有りなんだなぁと思うようになったりして。
なんか、突き抜けているよね?
社会的にはどうであれ、真実は星の数ほどある。
自分にとっての真実とは何か。美那子がたどり着いた真実。


玉木くんの表情の多彩さにも驚かされました。
揺れる心の動きを、あの綺麗な目が多弁に語ってるのです。
玉木くん演じる奥寺の、あの真っ直ぐさ、頑なさが、たまらなく魅力的。
今ではあまり見ることの出来ない、「信念を貫き通す」という行為の新鮮さか。
現代社会では、それがいかに困難であるか。
ここまできたら、奥寺には、とことん悩み、闘い抜いて欲しいな。