吉村刑事を想像する

先週のメイキングを何度もリピってますが、吉村刑事(玉木宏)はどちらかというとニュートラルなタイプの役柄なのかな。戦争による心の闇がどの程度盛り込まれるかは、メイキングからはうかがい知れません。が、ぱっと見、熱血漢とまではいかないまでも、真面目な普通の好青年に見える。まだ台詞も聞けなかったし、想定するのは早いかもしれませんが。
“普通”って、意外と一番演じにくいだろうなぁ。“普通の人間”を演じていく中で、どう人間的な幅を見せられるかが勝負ですよね。「ギルティ」の真島刑事はクールなアウトローに徹していたし、三輪さんはともかく、上司(宇喜田)を上司とも思わない奴だったので、ある意味極端な役どころでしたし。今度の吉村刑事の場合、尊敬する今西刑事(小林薫)とのからみが多いだろうから、いわゆる後輩キャラなんだろうけど、さすがに「砂の器」だし、テレ朝だし、それほど“若さ”を前面に出す演出にはならないと思うし、そうであってほしいな。あくまでも職業上の上下関係が見れたら嬉しい。原作にも映画にもある、小林さん@今西刑事との飲み屋での打ち合わせは楽しみなシーンのひとつ。
中谷さんのコメントで、「〜 今回はまったく逆の緩衝材的なおちゃめな役。運命に翻弄(ほんろう)される悲しいストーリーの中にあって、1人だけマイペースな洋子を明るく楽しく撮影させていただいています」とあったように、明るい役は洋子(中谷美紀)お一人というのに、ちょっと安心してます。捜査の過程で重苦しくなっていく吉村を癒してくれる存在?そういうの希望〜。いったいどのように癒してくれるのかな〜?勝手に妄想は広がっていきますが、そのへんはどうせあまり尺は取ってくれないと思し、そもそも、そういった場面(どんな場面だよっ)があるとは限らないので、期待しないでおきます。
共演者にゾクゾクとベテラン役者さん方のお名前があがってきておりますね。今までの傾向からみて、玉木くんはベテランの方とのシーンの方が良い演技をするので、何の心配もしてません。玉木はやる時はやる男。むしろ初めての方との共演でどういう化学反応を見せてくれるかが興味でもあり、楽しみのひとつでもあります。