この作品がドラマ化されるのを知ったのは読み終わってからだったので、変にキャストのイメージに左右されなくて良かったかも。なかなか面白かったです。題材が題材なだけに硬くてドロドロして読みにくいのではと思ったけど、主人公が若い新人くん的な感じで、自分と同じ目線で進んでいけるのが判りやすかった。しかしよくこんな題材を小説化できたなぁ〜と思ったが、こういう作風ならけっこう波風立たないかも?ドラマも楽しみにしています。
小池徹平くんというのは意外でしたが(笑)
映画はまだ観てませんが、これ読んだら観たくなってきちゃった。もともと真保さんの小説の主人公って
織田裕二系なキャラが多かったけど、今回もまさしく織田さん!って、これってアテ書きだったっけ。大好きだった「小役人シリーズ」の流れを汲んでる雰囲気で、楽しめました。
いやー面白かった!いろんな人の勝手な動きがどんどん集約されていく感じは、
恩田陸の「ドミノ」を思い出します。また、デパートといういわば密室での人間模様は
三谷幸喜の映画のよう。真保さんは一時期ちょっと作風の変化が好きになれない作品(「最愛」とか「追伸」とか)があったけど、ここんとこまたパワーアップされた感があります。
池井戸さんお得意の銀行モノ。連作短編って好きなんですよね。ミステリとしても完成度はかなり高い。