第10話

あーあ、終わっちゃった・・・。大団円でしたねー。儀式を冒頭でサクッと終わらせ、残り全部エピローグです。
結局あっさり小川(玉木宏)は東京に帰ることになってしまったのですが、皆との別れ方がそれぞれ個性豊かでとても楽しめました。
リチャードとの別れ・・原作と違って、リチャードは、小川をやめさせる裏工作を溝口先生に譲り、しかもすっかり呆けてしまっていたので、原作とセリフは一緒でも受ける印象はずいぶん違ってました。でもこれはこれで良かったです。小川の嘘は茶目っ気たっぷりないたずら感覚に見えたし、おかげでリチャードは後日・・・(笑)
おばあちゃんとの別れ・・見たかったシーンその1。原作ではここでじーんときたのですが、尺が足りなかったのが残念。もっとじっくり見送っていただきたかった。でもおばあちゃんの涙は良かったです。
重さんとの別れ・・最後まで楽しませてくれました。あの妖しいハグ最高です。めざましで、NGシーンを先に見てしまったので、いつ重さんが笑い出すかとハラハラしちゃった。玉木さんと佐々木さんの共演、これからも是非見たい。
そして鹿との別れ・・見たかったシーンその2.鹿と小川の友情はこの作品の核でもあったので、丁寧に時間をかけて見せてくれたのがとても嬉しい。そして期待を裏切らない素晴らしいシーンでした。
「お前、ひょっとして・・・恋したのか?」
「俺もときどき、お前が美しいと思うときがあるよ」 「ありがとう、先生」
「お前・・さびしいか?」     「びい」
もー・・・鹿とのシーンにこんなに泣かされるとは。自分でもびっくり。
堀田との別れ・・ここもさんざん泣かされる。堀田のいかにも高校生なガチンガチンな表情でのキスが、とっても“らしく”て良かった。小川が最後までしっかり先生口調だったのも安心した。テスト裏の手紙の内容も、堀田の涙声の朗読も絶品でした。堀田のいろんな感情がたくさんつまった手紙と帰り道の涙。多部未華子ちゃんが堀田イトで本当に良かった。可愛かったなー。
窓に映る自分の顔を確認する小川のシーンは秀逸でした。安堵と感謝と切なさがごちゃまぜな小川の表情は名シーンでした。そして鹿が小川を見送りに来ているのを発見し、想い出が走馬灯のように巡るんだね。感動しながらも、走馬灯の前後の、一時停止した小川先生のお顔が非常にカッコイイのにときめいていた・・(笑)。
藤原クンとは・・・もち、別れではありませんでした。良かったね〜。藤原クンが最終回にしてせっかく影を潜めていた痛さを爆発させてたのが可笑しくて可笑しくて!「ホタルノヒカリ」に引き続き、綾瀬はるかのコメディ演技にすっかり魅了されました。東京でのラストシーンも、奈良との対比が際立って、現実世界に戻ってきた感が出ていて良かったです。
小川先生・・・良かったです、本当に。神経衰弱ぶりも自意識過剰ぶりもヘタレっぷりも、全てが表情豊かで味わいがありました。可笑しみを醸し出しつつ、でも等身大のリアルな28男の生活感も見せてくれた。そして最終回、鹿との何ともいえない友情の機微を、抑えた演技で絶妙に表現してくれた。(ここんとこ、のだめ最終回よりも好みです)小川先生にもう会えないのが寂しい・・。



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