陽だまりの彼女

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

映画は未見ですが、真緒が上野樹里って、きっとピッタリだったのではないだろうか。セリフの一語一句が樹里ちゃんの声で容易に再生されるし、一挙手一挙動が彼女の姿でイメージできる。温かみのある甘い声、しなやかな手足、ちょっと猫背、運動神経の良さ、ふんわりした透明感、浮世離れ、気まぐれ、一途、甘え上手…。彼女意外に真緒やれる女優さんはちょっと思いつかないくらいだ。
越谷オサムは『階段下のビッグノイズ』『ボーナストラック』(感想コチラ)で、重さと軽さのバランスのとれた、ファンタジーの味付けの上手い作風であることを把握済みだったので、結末にもさほど抵抗はなく、とても面白く読めた。他の作品ももっと読んでみたい。