越谷オサム

オススメ青春小説2連発。

階段途中のビッグ・ノイズ

階段途中のビッグ・ノイズ

“『ウォーターボーイズ』よりしなやかで、『スウィングガールズ』よりにぎやかだ”―星真一
先にデビュー作の↓を読んですごく好きなテイストだったのと、帯のこの言葉に惹かれました。
読んだ感想。WB、SGを確かに彷彿させる。でもそれより『ロッカーズ』がまた観たくなっちゃったよー!ロッカーズを思い出してしまったばっかりに、いまいち疾走感が足りない気もなきにしもあらずですが、文化祭のライブに向けての紆余曲折と盛り上がり具合がWBぽくてワクワクでした。高校軽音楽部の青春。爽快なエネルギー満載の傑作です。

ボーナス・トラック

ボーナス・トラック

実はこっちの方が自分は好き。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品のデビュー作。 ハンバーガーショップに勤める青年草野と、ひき逃げされて死んだ19歳の少年の幽霊の交流。
ユーモアホラーだそうですが、青春モノといってもいいんじゃないかな。テンポの良さ、軽さと重さの絶妙のバランス感。気がつくと笑いながら泣いてました。ああ、生きてるって素晴らしい。
デビュー作ならではの勢いのある、心のこもった作品でした。これからが楽しみな作家さんです!